スキー場を再生 斬新サービスの口コミ広がり海外富裕層が押し寄せる 北海道
コロナ禍で経営難になり倒産も増えているスキー場。その中で「新たな戦略」で人気を集めている小さなスキー場がありました。
北海道の岩内岳には、積もったばかりのパウダースノーを巻き上げて滑る人がいました。しかしリフトはありません。どうやって山の上に向かうのでしょうか。
20分かけて頂上近くまで登ると、そこは樹氷の世界です。1日に10回程度CATが運んでくれるこのサービス。価格はなんと1日1人13万円です。それでもツアーは連日満員。大半が海外の富裕層で、6割がアメリカからの観光客です。
外国人利用者の声:
「ニセコは人がいっぱいだよ」
車で40分かけてニセコから岩内に
じつは客層に特徴がありました。ほとんどが隣のニセコリゾートから来ています。ニセコは雪質の良さから外国人の人気を集めましたが、オーバーツーリズムで混雑。極上のパウダースノーを求め、わざわざ車で40分をかけて岩内にやってくるようになりました。
かつて、このスキー場は町が管理していましたが、利用者の減少を受けてリフトは4基から1基に。リフトなしで登れるCATを導入したものの、採算が合いませんでした。
そのスキー場を今の形に変えたのがYuki Kamui(ユキカムイ)のジョン・グライナー代表です。日本在住15年。札幌のゲーム会社・ハドソンのグループ会社社長も務めました。