美しい陶磁器を楽しむ やきものワールド開幕 全国各地から窯元が大集結

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名古屋市中区にあるドルフィンズアリーナで11月17日にスタートした「やきものワールド」。全国各地から約130のブースが出展しています。

西さん 幻想的な器

今にも吸い込まれそうな幻想的な器の焼き物。お値段はなんと150万円です。

制作したのは長崎県から出店している西さん。陶芸家でありながら画家でもあり、発色が良く幻想的な世界観の器を多く製作しています。

滋賀「信楽ギャラリー 草土」の作品

信楽ギャラリー 草土 シックな容器

滋賀県から出店している「信楽ギャラリー 草土」が手掛けた作品を紹介します。

シックな容器の中に苔玉が入っているように見えますが、実は毛糸が入っています。お手入れが面倒だけど家に彩りが欲しい人にピッタリの置物となっています。

信楽ギャラリー 草土 光沢が綺麗な器

光沢が綺麗な器です。側面と底面の色が異なっています。焼くときに使用する釉薬は同じものを使用していますが、釉薬が底に溜まり層が厚くなることで、側面と底面で違う色が出るそうです。

福井「黒越前 榮山窯」の越前焼

黒越前 榮山窯 越前焼

福井県から出店している「黒越前 榮山窯」の大久保さんにお話を聞き、渋くてかっこいい越前焼を紹介します。

ーー緑色や青色など綺麗な色合いの器が並んでいますが、釉薬は使用していないんですか?

大久保さん:
「そうですね、焼締めという技法で制作していて、溶けた薪の灰と土の中の鉱物が化学反応を起こして発色しています」

釉薬を塗ることで色を出す窯元もある中で、榮山窯では自然の色合いをそのまま出されています。

ーーこの色合いを出すために特別な焼き方をされていますか?

大久保さん:
「一般的な焼き締めは酸化焼成ですが、うちはこだわって還元炎焼成、いわゆる燻し焼きという方法で焼いています」

酸素を極限までなくした状態で焼くからこそ、この色合いを自然に出すことができるそうです。

ーー命がけの作業だとお聞きしました

大久保さん:
「還元をかけるときには窯の前から離れられないので、酸欠状態になると怖いですね」

それだけ思いを込めて作っている器だと感じられます。

やきものワールドは11月23日まで開催しています。

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