「トモダチ」になれば戦争は減らせる ミャンマーの中高生を受け入れた校長が期待する子どもたちの成長
――ミャンマーから阿久比町に初めて生徒を受け入れて交流が実現しましたね。ミャンマーの子どもたちの様子はいかがでしたか。
緊張していたと思います。ミャンマーの子は少し恥ずかしがり屋が多いのですが、それに輪をかけた感じでした。とても頑張っていたと思います。
――今後、どのような日程で国際交流をする予定ですか。
11月14日は阿久比中学校に行きましたが、ほかに町内の4つの小学校と高校に体験入学してもらう予定です。
――ミャンマーの子どもたちは、政情が不安定な中で日本にやってきました。日本とミャンマーの生徒の交流から、どんな学びが生まれてほしいですか。
国も宗教も人種も関係ない。今の時代から友だちになってもらい、国の状況に関係なくその先の未来を一緒に考えていけるような学びを期待しています。
ミャンマーの人たちにとって日本は憧れの国。日本の良さをたくさん吸収して「自分の国でどう生かそうか」といった思いを持ち帰ってもらいたいです。
ミャンマー人の「優しさ」
――ミャンマーの子どもにとって、日本で友だちをつくれることの良さは何ですか。
世界中に友だちがいることで、戦争や紛争が少なくなるのではないかと思います。「友だちがいる国は攻めたくない」。そう思える人がたくさんいて、困っていることがあればどうするべきか。一緒に考えられるような世界になります。
少し大げさかもしれませんが「平和につながる学び」ができるのではないかと期待しています。
――ミャンマーの人たちの魅力について教えてください。
ミャンマーの皆さん、とても優しいんです。優しさをしっかりと行動に移せるのが、ミャンマーの素晴らしい国民性だと思います。日本とミャンマー、お互いの優しさを学び合えば、世界中に通用する優しさにつながると思います。
――愛知県の阿久比町で国際交流が行われることに関して、どんなお気持ちですか。
私が本当にやりたかったことを、実現できました。小さなスタートかもしれませんが、今後大きく発展したらうれしいです。