「得をするのはプーチン」中東情勢の悪化 ウクライナを忘れないで、現地を取材したジャーナリスト語る
10月にウクライナを取材したジャーナリストの西谷文和さん。現状について「戦争が手詰まり。ロシア軍も強いので、2年・3年続くのではないか」と語ります。
西谷さん:
「(ウクライナの人たちは)もう疲れています。ガスは来ていません。10月は雪が降るので、薪だけが頼りです。この冬が最後の我慢の限界が来るのではと心配しています」
すでにロシアがウクライナに侵攻してから1年8カ月。さらなる戦争の長期化も予想される中、戦地は、厳しい冬を迎えます。
プーチン大統領が得をするのではないか
今、パレスチナ自治区のガザでも軍事衝突が起きています。ウクライナへの影響はあるのでしょうか。
西谷さん:
「ウクライナの普通の人たちもプーチン(大統領)は得をするのではないかと(言っていた)。世界の注目がガザに向くし、おそらく兵器や食料、医薬品などが(ウクライナとパレスチナの)二方面に分かれるので、予想以上に厳しい冬になるのではないかと思います」
「ウクライナを忘れないで」
西谷さん:
「ウクライナの人のほとんどが、『ウクライナを忘れないでくれ』と言っていました。今回取材して、これだけの人が亡くなっているとか、こんな確率でミサイルを撃ってくるとか、先生方の学校教育の場所がミサイルで壊されたとか、普通のスーパーマーケットもミサイルで破壊されているので、ガザも大変ですがウクライナの市民生活も大変なので、忘れないでほしいです」