元ヘビースモーカーの禁煙対策専門家 新幹線の喫煙ルームで吸っても「たばこの口臭は45分続く」
喫煙ルームから人が出る際の、煙の流れを視覚化した実験です。煙が充満した部屋から人が出ると…煙が空気の渦に巻き込まれ、扉の外へと漏れ出していることがはっきり分かります。
この実験を行ったのは、受動喫煙などについて研究している、産業医科大学の大和浩教授です。
産業医科大学 大和浩教授:
「喫煙者がしょっちゅう行ったり来たりするから、デッキの煙を連れて客室空間に入ってくるわけですよ。喫煙ルームを残している限り、新幹線の中で受動喫煙をゼロにすることはできない」
こう話す大和教授も実はもともとヘビースモーカーでした。
我慢できずに昼前にタバコを買っていた
産業医科大学 大和浩教授:
「朝起きて、今日からたばこやめるということで水で濡らして、大学にやってくる。我慢できずに昼前にたばこを買っていた。1カ月以上続いた禁煙が7回。7回は全部飲み屋で失敗して、今8回目が成功しているから、禁煙のつらさはよく分かっています」
喫煙ルームの廃止が愛煙家にとってはつらい現実だと理解は示した上で、大和教授は喫煙に伴う臭いについても、次のように指摘します。
産業医科大学 大和浩教授:
「吸う前の口臭に戻るまでに、最低45分かかるということになる。センサーで45分。人間の鼻の方が、センサーよりも敏感なので、多分、数時間は隣の人がたばこ臭いというのは分かる」