「売り上げはコロナ前に比べて半分」止まらない“円安”でモノづくり愛知の町工場からは「悲鳴」

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私たちの生活に今、影響を与えているのが「円安」です。愛知の製造業は大きな打撃を受けていました。

円安がとまりません。20日昼頃の対ドルの円相場は、1ドル147円台後半と円安傾向が続いています。円・ドル相場の推移を見てみると、2022年10月に150円台を付けた円相場は2023年1月には127円台となり落ち着きました。しかしその後、じりじりと円安が進み、20日は147円台後半を推移。再び150円台も視野に入っています。

止まらない円安に街の人は。

20代男性「海外旅行を考えているが物価が見合わない。国内にしようかな」

40代男性「ガソリンや輸入に頼っているものは上がってきている。きょうのFOMC(米連邦公開市場委員会)と月末の日銀の金利政策を注視している」

名古屋市中川区にある飯田鉄工所です。こちらでは、自動車を製造する機械の部品をつくっています。モノづくり愛知を支える小さな町工場も、円安の影響を受けていました。

飯田英貴社長「主にうちが使っている材料で、こちらが鉄でこちらがステンレス。(この1年で)2~3割くらいは(価格が)上がっているかな」

こちらで使う材料の鉄やステンレスは輸入に頼っていて、円安やウクライナ情勢などの影響で価格が上昇していました。さらに事務所で見せてくれたのが。

飯田英貴社長「電気代なんですけど。去年の10月かな。(おととしの10月と比較して)160%超えてる。意外と。電気代で利益とか食われちゃっていますね」

さらに、機械を稼働するために使う燃料費もこの1年で3割ほど値上がり。円安による「資材費高騰」に「電気代」と「燃料費」の値上げ。トリプルパンチです。

飯田英貴社長「売り上げが上がって利益が出れば、新規の採用を考えたりできるんですけど」

新たに従業員を雇う余裕もなく現在は4人の従業員のみです。

飯田英貴社長「売り上げは、コロナ前に比べて半分くらい。非常に芳しくなく、(円安が)長続きすると、会社の経営にもかなり影響が大きいです。とにかく(円安が)長く続けば続くほど、耐久力がなくなってくるので早めの収束を願います」

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