ロシアのウクライナ侵攻から1年半 「素早く停戦協議に」日本人ジャーナリストが語る“戦地の今”

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ロシアによるウクライナ侵攻から1年半。終わりの見えない戦地「ウクライナの今」を日本のジャーナリスト・西谷文和さんが取材しました。

西谷さんは、3カ月前にウクライナを訪れました。

西谷文和さん:
「キーウに入ったその日の朝5時頃、ドカンドカンと音がしました。ウクライナの防空システムが(ロシアの攻撃を)撃ち落とした音でした。朝5時に僕だけ飛び起きましたが、キーウの人たちは日常ですから、誰も外に出てこなかったと。戦争が日常化しているなと思いました」

国際刑事裁判所でプーチン大統領が裁かれている風刺画

西谷文和さん:
「街中には国際刑事裁判所でプーチン大統領が囚人になって裁かれているという風刺画がありました。『もう戦争やめろ』という看板もちらほらあります。圧倒的多数は『ウクライナ軍と共に戦おう』とか、国民を駆り立てるような看板が多数でした」

ロシア兵が脱出しようとする人を撃ち殺したのでは

車が積み上がる異様な光景

首都キーウの近郊・イルピンに向かう道中の車窓からは、車が積み上がる異様な光景も見えてきました。

西谷さん:
「車が集められているのは、おそらくこの戦争でロシア兵が脱出しようとする人を撃ち殺していったのではないかと思います。ロシア兵が国道で待ち構えていて、逃げようとする人たちをたくさん殺していったと」

聖アンドリュー教会は「虐殺の象徴の場」と語る

大虐殺のあったブチャの中心・聖アンドリュー教会には、砲弾や銃弾の跡が現在も残っています。

西谷さん:
「この教会の敷地の中にお墓がありまして、ブチャの虐殺のあとに人々は死体を集めてここで葬ったということです」

西谷さん:
「あそこは虐殺の象徴の場。本来、墓石を建てたりして誰が亡くなったか分かるようにしないといけませんが、500から700人の遺体が埋まっていて、人物を特定できなかったんでしょうね」

軍事施設よりも“民間施設”が狙われる現状

イルピン文化センター

西谷さんはさらに、イルピンにある文化センターも訪れました。かつてはコンサートホールとして利用されていたというこの場所。「舞台と客席だった場所に戦車砲が撃ち込まれて破壊されている」と現状を伝えます。

西谷さん:
「この文化センターは直接ミサイルが飛び込んできたとしか思えないくらいの破壊なので、おそらく狙われたのだと思います。イルピン文化センターが軍事施設ではありません。プーチン大統領は戦争初期に『特別軍事作戦で我々は軍事施設しか狙っていない』と言っていました。しかし、むしろ民間施設がたくさん狙われています。プーチン大統領の言っていることは“全くのうそ”だったなと思いましたね」

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